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車両管理員労働組合

企業を超えた車両管理員労働組合が誕生

〜建交労東北車両管理員支部結成〜

 4月25日に仙台市柏木市民センターにおいて、「全日本建設交運一般労働組合東北車両管理員支部(略称:建交労東北車両管理員支部)」が結成されました。
 国土交通省の車両管理業務においては、本省が車両管理業務の果たしている役割や専門性を無視した一般競争入札を09年度から導入しています。この結果、ダンピング受注が横行するとともに、請負者が変更されるという状況が相次いで生まれています。
 こうしたことにより、車両管理員は所属する労働組合を変更しなければならない状況が生まれていました。
 このような状況を踏まえて、建交労に結集する日本総合サービス各県労組と日本道路興運労組東北支部が統合する形で、車両管理業務に従事する労働者であれば、就労する企業に関係なく加入できる労働組合として結成されました。

  • 知恵を出し合い頑張っていく
     日本総合サービス東北各県労鈴木統括代表は、「組合を結成し、1年間たたかってきた。総合サービスが今年、受注を増やし、新しい仲間も増えた。賃金など諸問題のなかで団結してやっていく難しさがあるが、知恵を出し合ってがんばっていきたい」とあいさつしています。
  • 現状を打破したい
     討論では、各県から現状や決意などが出されています。
     岩手からは、「昨年、解雇された組合員が組合に残った。組合を立ち上げ団交で優先雇用を約束させた結果、解雇された組合員が職場復帰できた。退職したから組合を辞めていれば今の状況はなかったと思う。しかし、永遠にこれを続けていくのか。継続雇用を勝ち取るなど現状を打破したい」と発言が出されています。
  • マイナス思考では何も変わらない
     今年度業務を落札できずに失業した宮城からは、「新たな受注者の面接を受けたが、劣悪な処遇から断った人が多い。7名が失業中となっている。失業中の組合活動をどうしていくか話しが出されている。岩手や福島で復帰していることも念頭に入れながら組合でたたかっていく。マイナス思考では何も変わらない」と発言が出されています。
  • 組合員の雇用確保へ奮闘
     秋田からは、湯沢で道路興運から総合サービスに変わった。4名の組合員の雇用確保のために、総合サービス支店長要請や発注者へ要請行動を取り組み、1名の採用を勝ち取ったが、長時間通勤と安い賃金のために1ヶ月で退職してしまった」と車両管理員の雇用確保に向けたたたかいが報告されています。
  • 組合員拡大に奮闘!低賃金がネック
     各県から、昨年解雇され組合を辞めた仲間が復帰し、各県で拡大行動を取り組んでいることが報告されていますが、「低賃金のために、組合加入を悩んでいる」実態も報告されています。
  • 業務の重要性などを広げることが重要
     今後のたたかいについて、車両管理員の雇用と賃金を守っていくことが確認され、そのために、業務の重要性・緊急性・専門性を広げていくことが重要であり、国会議員などへの要請、マスコミの活用、さまざまな対話などを行っていくこと、各職場で組合員を拡大し発注者へ要請することなどが出されました。
  • 鈴木委員長を選出、スト権も確立
     大会では、投票により新役員の選出が行われ、委員長に鈴木英幸さん(山形)、書記長に大槻良一さん(宮城)を選出しました。
     また、スト権確立の投票も行われ、高率で確立しています。